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大腸カメラ

COLONOSCOPY

大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)は
恥ずかしい?

大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)は恥ずかしい?大腸カメラでは、小型の撮像素子が搭載されたスコープを肛門から挿入し、直腸から盲腸までを観察します。この方法により、大腸内の炎症やポリープ、腫瘍、がんなどの異常を高精度で確認でき、他の検査よりも優れた色調変化や粘膜面の変化を画像で捉えることができます。大腸疾患の罹患率は40歳を超えると増加し、特に60歳以上では生存率が急激に低下するといわれているため、大腸カメラ検査による早期発見・治療が重要です。検査時に下腹部の毛の処理が必要かどうか悩む方(特に女性の方)もいらっしゃいますが、毛が検査に支障をきたすことはありませんので、特別な処理は必要ありません。検査時には下腹部を隠すための配慮を行い、検査用のハーフパンツを着用して必要部分以外は隠しますので、女性の方も安心して受けていただけます。また、当院では女性看護師がサポートいたしますので、安心してご来院ください。

大腸カメラを
お勧めする方

など

大腸カメラで
見つかる病気

大腸カメラの
検査時間は
どのくらいかかる?

検査の所要時間は個人差がありますが、通常は15分~30分程度です。ただし、検査当日には問診や検査準備、鎮痛剤や鎮静剤の使用の時間があり、検査後にはリカバリールームで30分~1時間ほどお休みいただく必要があります。さらに、組織検査やポリープの切除を行う場合は、通常の検査時間よりも長くかかることがあります。また、検査当日はご自宅またはクリニック内で下剤(腸管洗浄剤)を服用していただきます。その場合、検査予約時間の約3~4時間前から服用を始め、大腸をきれいにする必要があります。

当院の大腸カメラの特徴

鎮静剤・鎮痛剤を使用することで、眠っているようなリラックスした状態での検査が可能

当院では、患者様の負担を軽減するために、鎮静剤・鎮痛剤を使用した大腸カメラを実施しています。鎮静剤を使うことで、眠っているようなリラックスした状態での検査が可能です。また、鎮静剤や鎮痛剤を使用せずに検査を行うことも可能です。ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にご質問・ご相談ください。

無送気軸保持短縮法で負担を最小限にした検査

大腸カメラでは、内視鏡スコープを大腸内に挿入するため、痛みや苦痛を感じやすく、腸の圧迫によって不快感が生じることがあります。特に、大腸の形状は患者様ごとに曲がり方や捻じれ、癒着などが異なり、それが圧迫感の原因になることがあります。当院では、こうした不快感をできるだけ軽減するために、無送気軸保持短縮法を採用しています。この方法により、大腸の壁にスコープが当たることや圧迫による不快感を最小限に抑えています。

検査中に発見した大腸ポリープはその場で切除可能

大腸ポリープは通常良性ですが、放置するとがんに変わることがあります。そのため、当院では検査中にポリープが見つかった場合、1cm以下で良性と判断したポリープの場合は、その場で切除を行うことがあります。これにより、別の日に再度検査を受ける必要がなく、下剤の服用や事前準備も一度で済みます。ただし、ポリープの質やサイズ、数により、入院での治療が必要な場合もあります。その際には、提携先の専門医療機関を紹介させていただきます。

炭酸ガスを使用することで、
検査後の腹部膨満感を軽減

大腸カメラでは、腸を膨らませるために気体を使用し、曲がりくねった大腸や深いシワ、ヒダの部分も詳細に観察できます。多くの医療機関では空気を使用して送気を行うため、検査後に腹部の膨満感が残ることがありますが、当院では吸収が早く安全性の高い炭酸ガスを使用しています。この方法により、検査後の不快感が迅速に軽減されます。炭酸ガスは体内で二酸化炭素として吸収され、最終的には呼吸を通じて排出されるため、体内に残ることはありませんのでご安心ください。

胃カメラと大腸カメラの同日検査が可能

当院では、胃カメラと大腸カメラを同日に受けることができます。これにより、検査前日の食事制限が1回で済み、来院回数や制限が減るため、忙しい方や制限が負担に感じる方も検査を受診しやすいです。ただし、同日に検査を受けられるかどうかは医師の判断によりますので、ご希望の際は一度ご相談ください。

最新の
次世代内視鏡システムを導入

当院では、早期発見に優れた効果を発揮する最新の内視鏡システム「ELUXEO 7000」を導入しています。このシステムは、4つのLED光源、高度なレーザー技術・画像処理・解析を駆使することで、さまざまな観察モードを使い分けることができます。その結果、微細な病変や通常の光では発見が難しい早期がんも早い段階で見つけることが可能です。

BLI(BlueLASERImaging)

特殊な光を使うことで、粘膜の表面にある毛細血管の状態や分布、粘膜の構造をよりはっきりと見えるようにします。がん細胞は増殖するために周りに血管を集める特徴があります。そのため、粘膜の毛細血管の分布を調べることで、通常の光では見逃しがちな微細な早期がんを発見しやすくなります。

LCI(LinkedColorImaging)

赤い部分のわずかな違いを強調する画像処理を行うことで、炎症や早期がんを短時間で正確に評価することができます。

大腸カメラの流れ

検査予約・事前診察

大腸カメラ検査のご予約は、WEB予約またはご来院にて承っております。いずれのご予約の方も初回来院時に、問診や検査内容、事前準備、服薬や休薬、注意事項などについての説明、下剤・検査食のお渡しなどをさせていただきます。WEB予約の場合は、記載されている注意事項をよくお読みのうえご予約ください。なお、大腸カメラのご予約の場合は、実際の検査希望日の4日前までには必ず1度ご来院いただき、診察・説明等をお受けいただく必要がありますのでご注意ください。実際の検査日時はその際にご相談のうえ決めさせていただきます。

検査前日

夕食は消化に負担のかかる食材を避け、午後8時までにお済ませください。検査の2日前からは、ひじき、わかめ、きのこ類、こんにゃく、種が多いイチゴやキウイなど、繊維質を多く含む食品は控えてください。また、早めにお休みいただき、体調を整えるよう心がけてください。普段便秘気味の方は、医師の指示に従い、数日前から下剤を服用する場合があります。

検査当日

当日は検査終了まで食事は摂れませんが、少量の水分は摂取可能です。タバコは控えていただき、朝・昼の服薬については、薬の種類によって中止が必要な場合がありますので、医師にご相談ください。大腸をきれいにするための下剤は数種類ありますが、当院では約2リットルを数回に分けて服用する下剤を使用します。状況によっては、検査前日から下剤の服用を開始することもあります。また、鎮静剤を使用した場合、検査後の自動車や自転車、バイクの運転はできませんので、公共交通機関での移動をお願い致します。

検査

ご来院後、便が透明になったかを確認させていただきます。もし便が残っている場合は、追加で下剤を服用していただくことがあります。その場合、検査開始時刻が遅れることがありますので、ご了承ください。また、便が多く残っていると、十分な観察ができない可能性もあります。検査中に鎮静剤を使用する場合は、点滴で投与します。検査時間は通常15~30分程度ですが、ポリープが見つかった場合には、その場で生検を行うため、少し時間が延びることがあります。

検査後

検査後は、通常1時間程度で飲食が可能になります。検査当日はお風呂を避け、シャワーのみで済ませてください。また、激しい運動は控えていただき、鎮静剤を使用した場合は、検査後に自動車や自転車、バイクの運転を避ける必要があります。鎮静剤の影響が長引くこともあるため、検査当日は大事な決定や判断を避けるようにしてください。さらに、ポリープを複数切除した場合は、傷の回復に時間がかかるため、7日間程度は飲酒や激しい運動、旅行をお控えいただくことがあります。これらの点を踏まえて、検査の日程を調整してください。もし検査後に気になることや疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

大腸カメラの料金
(3割負担)

  1割負担 3割負担
大腸カメラのみ 約2,000円 約6,000円
大腸カメラ+病理組織検査 約3,000~5,500円 約9,000~16,500円
日帰り大腸ポリープ切除 約6,500~10,500円 約19,500~31,500円

担当医師

消化器内科 田島 知明消化器内科 田島 知明

消化器内科(内視鏡検査担当) 田島 知明Tashima TomoakiM.D.,Ph.D.

経 歴

2000年

ラ・サール高校 卒業

2002年

久留米大学医学部 医学科 入学

2008年

久留米大学医学部 医学科 卒業

2008年 熊本大学医学部附属病院 初期臨床研修医
2010年 熊本大学医学部附属病院 消化器内科 後期臨床研修医
2011年 国立病院機構熊本医療センター 消化器内科 医員
2013年 NTT東日本関東病院 消化器内科 医員
2017年

埼玉医科大学国際医療センター 消化器内科 助教

2020年

埼玉医科大学国際医療センター 消化器内科 講師

2023年

埼玉医科大学国際医療センター 消化器内科 准教授

2025年

埼玉医科大学国際医療センター 消化器内科 客員准教授

資格・
所属学会

  • 医学博士
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
  • 日本消化器病学会専門医・指導医・関東支部評議員
  • 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・学術評議員・関東支部評議員
  • 日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • Fellow of JGES (FJGES)